日本質的心理学会 第15回大会

プログラム

プレ企画 2018年11月23日(金)

フィールドワーク 12時 那覇空港集合 (沖縄ツーリストと調整中)

  1. 南部コース 南部戦跡 平和ガイドと 名護解散
  2. 中北部コース 基地 普天間・嘉手納・辺野古浜テントとゲート前から名護解散

大会企画

(1)1日目 11月24日(土)10時~12時 シンポジウム

場所の力とスピリット ー沖縄で語りあおう

企画
やまだようこ(立命館大学)・南 博文(九州大学)
司会
南 博文(九州大学)
話題提供
やまだようこ(立命館大学)
石井宏典(茨城大学)
大城凌子(名桜大学)
指定討論
南 博文(九州大学)
企画趣旨

沖縄は多くの美しい南の島々からなり、海洋文化が重奏する場所であり、民衆の共同体が息づく場所であり、ふしぎな「気(スピリット)」がただよう場所である。それは、内の者にとってはもちろん、外からやって来る者にとっても、こころ魅かれ、こころ満たされ、こころ開かれる特別な力を持つところである。

場所がもつ力は、ゲニウス・ロキと呼ばれる。沖縄という土地(loci)に宿る、たましい、精霊、原初的なもの(Genius)の声に耳を澄ましてみよう。「心」が、個人の単位に孤立して考えられがちなのに対して、ガイスト(Geist)は、第一義的には、共同的な働きである。たましいは、故郷を持ち、そこに帰って行くという観念が、宗教と呼ばれる以前に人々が抱いた共同体意識の原型のひとつであっただろう。

人のこころは、もともと共同体の中に生まれ、育くまれ、いくつもの世代を超えて引きつがれてきた大きな次元の「こころ」の働きに属すものであった。そして、それは場所に根ざしたもの、ローカルなものである。そして、ローカルなものこそ、多様な声を発する源になる。

沖縄という場所に宿るスピリットとは、何だろうか。それは人々が生きる息づかいであり、人と人が行き交う市場にただよう気配であり、人々の骨格をつくっている精神であり、この世とあの世をむすぶたましいの動きであり、新鮮な新しい空気を吸い込んでいのちをつないでいく営みである。

沖縄は、そこにひそむ「スピリット」にふれあえる、何かに出会える期待をかき立てる場所である。本シンポジウムでは、ロ-カリティ(場所に根ざした)とダイバーシティ(多様性)を大切に、沖縄について語ってみたい。さまざまな観点から、さまざまに多声的な響きを奏でて、沖縄という「場所」で、聴衆のみなさんと共に語りあう場がつくれたらと願っている。

(2)1日目 11月24日(土)13:30~15:00 市民公開講演

「沖縄を語る」
東江平之先生(琉球大学名誉教授 名桜大学名誉教授 元名桜大学学長)

(3)2日目 11月25日(日)9:00~10:30 教育講演

視覚イメージで語る-ビジュアル・ナラティヴ
やまだようこ(京都大学名誉教授・立命館大学OIC総合研究機構)

ナラティヴ(narrative,もの語り)とは、ことばによって語る行為と語られたものをさす。ビジュアル・ナラティヴは、視覚イメージによって、あるいは視覚イメージとことばによって語ることである。

ビジュアル・ナラティヴでは、視覚イメージとことばが連動して働く。それによって、抽象的なことばはわかりやすい身体的なイメージを呼び起こし、自分の経験とむすびついた多様な生きたイメージとなり、新たなもの語りを生みやすくなる。

ビジュアル・ナラティヴは感性や直感によって伝える形式であり、異文化コミュニケーションや臨床コミュニケーションに力を発揮する。狭義の言語は論理的な概念や構造にしばられてきた。ビジュアルでは、数十巻の哲学書におさめられるような内容を曼荼羅のように1枚の絵にして全体的・直感的に把握できる

今までナラティヴのテクストを「小説」「言説」「会話」などに求めてきたのは狭すぎたといえよう。歴史的にみても文化的にみても、ことばだけで伝達するほうが特殊だからである。壁画、建築、衣装、化粧、装飾、絵巻物、絵解き、浮世絵など、古くから私たちはビジュアル・ナラティヴを使ってコミュニケーションしてきた。さらに現代では、バーチャル・リアリティやミックス・メディアなど、拡張された現実世界に生きている。

ビジュアル・ナラティヴは最先端の質的研究の理論や方法論を切りひらく可能性をもっている。本講演では、ビジュアル・ナラティヴの基礎理論とともに、豊富な事例を見ながら、医療や支援や教育に役立つ実践について具体的に考えてみたい。

(4) 2日目 11月25日(日)10:45~12:15 特別講演

「文学、環境、人間 ― 場所学の可能性」
山里勝己先生(名桜大学学長)

ポスト企画 2018年11月26日(月)

特別企画セミナー 9:30~16:30

タイトル

「質的統合法」紹介セミナー

会場

名桜大学北部生涯学習推進センター研修室1です。

募集人員

30名

参加費

会員3,000円、非会員4,000円

講師

山浦晴男
(看護質的統合法(KJ法)研究会顧問、千葉大学大学院看護学研究科特命教授、名桜大学大学院非常勤講師、情報工房代表)

インストラクター

看護質的統合法(KJ法)研究会認定指導者

内容
  • 1)講義:科学的な質的研究法としての「質的統合法」の技法と理論
  • 2)演習:質的データの統合プロセスの実技体験
申し込み方法
メールで申し込み:
山梨県立大学看護学部泉宗美恵宛
izumune[at]yamanashi-ken.ac.jp ※[at]を@に置き換えてください。
締め切り日:
2018年8月31日(定員になり次第、締め切ります)
参加費:
当日受付にて受付(受講受付返信メールを受付で提示してください)
企画趣旨

日本質的心理学会第1回大会において、質的研究方法論の2本の柱として、「グラウンディド・セオリー(GT)」と「KJ法」が取り上げられた。KJ法については、創案者川喜田二郎氏を招いてそのエッセンスが紹介されている。その後本学会においては、長らくGTが中心的な役割を果たしてきた感がある。そこで本大会では、特別企画セミナーの形で、KJ法に準拠した「質的統合法(KJ法)」の最前線を、科学的な質的研究法の角度から紹介し、質的研究の前進に寄与したいと考えている。

協力団体

看護質的統合法(KJ法)研究会 http://n-kj.jp/

註1:
講師は、創案者川喜田二郎氏に20年間師事し、その後25年以上にわたり、医療・看護・介護・福祉分野や地域再生、企業・行政・大学での人材育成に携わり、実践的に質的研究法の研究・開発に努めてきている。
「質的統合法(KJ法)」の名称に関しては、川喜田研究所で商標登録している「KJ法」の商標権を侵害せず、研究者等の第三者に混乱を生じないようにすると同時に、講師の経歴に基づき、その出典を明らかにして創案者を尊重したいという主旨から、「質的統合法」という機能名称に加え、「KJ法」という出典名称を括弧書きで併記する方式をとっている。併せて、「KJ法」に準拠しながらも講師の25年以上にわたる実践経験に基づく技法上の精密化とオリジナルの教授法の開発や進化・発展の面から、このような名称としている。
註2:
参考図書 山浦晴男『質的統合法入門 考え方と手順』(2012、医学書院)
大会事務局
〒905-8585 沖縄県名護市字為又1220-1
名桜大学人間健康学部看護学科内 日本質的心理学会第15回大会準備委員会
E-mail: shitu15meio[at]gmail.com ※[at]を@に置き換えてください。
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